先月が「昼顔」をモチーフにヨコシマな恋愛について語ったけれど、
今月はさらにとか思って「紙の月」を観てまいりました。
今度はヨコシマな恋愛プラス横領だからどんなことになるかと思っていましたが、
これどちらかというと人間あぶく銭を持ったら何をするかわからないみたいに
なっていた感はありましたね。
しかも恋愛的に見ても既婚者が二十歳そこそこの若僧に入れ込むなんて
ちょっと痛い話。 あれはあれでおもしろかったけれど、、
「昼顔」の上流階級の妻である一方で売春をするというコントラストの効いた設定
の方が私は衝撃を受けました。 妙にリアルでした。

最近つくづく思いますが、人間生きていくことは本当に大変ですよね。
生きていくことって人間を理解するためのさまざまな試練のような気がします。
結局のところ人間を解せない人ってどこにいっても何をしてても苦労をする。
人間を理解する上で手っ取り早い修行が家庭を持つことかもしれません。

映画に出ていた宮沢りえさんは少し老けたけれどいい女優になりましたよね。
ほぼ日の糸井重里さんとの対談で宮沢りえさんは、
「諦めるということは美しい」と言っていました。
これは自分を理解した人の発言だなと思いました。

私も割と若い時分から占術や精神世界に興味を持ってきて若年寄的で
どっちかというと悟るのは得意なほうだけど、まだまだ業が深いですから(苦笑)
ぼちぼちと理解していこうと思います。