皆さんはハダカデバネズミという動物をご存知でしょうか。。
その名前まんまの裸の出っ歯のネズミなんですが、一生のほとんどを地中で
群れを成して暮らします。
それだけならなんてことはないんですが、このハダカデバネズミは特殊中の特殊で
哺乳類でありながら真社会性の形態を営んでいます。
真社会性とはハチやアリと同じようにトップ(女王)が決められ、繁殖チームと
不妊チームに分けられている社会です。

もう一つは体長10cm程なのに寿命が40年くらいとめちゃくちゃ長生きなんです。
普通、哺乳類の寿命は体のサイズに比例すると言われているのですが、
一般のネズミが3~4年としたら10倍くらい寿命が長い。
それに加え哺乳類なのに自身の体温調節ができない変温動物であり、体に触れると
ひんやりしているらしい。
なんか想像できないですけど、体温調節をしないからエネルギー消費量を抑え
疲れないらしいのです。
毛のない裸なのもそういうことで地中で暮らしているので温度が安定している点と
毛がないから寄生虫にたかられないみたいです。

とにかく天晴れ、ハダカデバネズミは一つの生命体として大成功していると
思いますね。
ありえないほど寿命を延ばしている点から見ても、成功していると言わざるを
得ないと思います。
人間社会も女王や女帝、違った意味で女王様(?)も存在して、一応役割分担も
されてはいるだろうけど、繁殖の権利は平等に与えられていますしね。
さて、人間社会はそれで成功しているといえるでしょうか?

ハダカデバネズミと比較するのはどうなのと言われそうですが、少なくとも彼らは
大地と一体化し、自然と共存していく中で独特の進化を遂げてきたのだと思います。
それで結果として子孫繁栄と寿命を延ばすことに成功した。
本来人間も自然の一部なはずです。 そう考えると頭でっかちになって無理を
している人間社会を見ると寿命が80年になったとはいえ、まだまだ寿命を削って
いるような気がします。
人間はもっと自然と融合した考えを持たなければいけないと、このハダカデバ
ネズミを知ったことで考えさせられましたね。
それにしてもこのネズミ、上野動物園にもいるらしいけどとてもキモくて可愛い
んですよ(笑)
一度皆さんも検索してみてください。