私はとりわけ社会的にマイノリティーな方々をクローズアップし、そして擁護していく
立場をとりがちです。
それは私のやっている占いそのものがマイノリティーというよりサブカルチャー的に
下手すりゃ永遠に地下に埋もれてしまうおそれもあり、だからそれを適当な立場に戻し
今一度その価値を見出していく作業をやっている私自身とどこか共鳴する部分が
あるからだと思います。

私は一年前SM的恋愛観を支持しました。
しかし、かの有名なAV・ポルノ映画監督 代々木忠先生の著書によると、SMは邪道で
あるとはっきり書かれています。
自分自身を相手に明け渡すセックスができないからSMに走ってしまう、と代々木さん
は言っています。
これはこれで説得力は十分、確かに正論なんですよ。
これに対して私はどう思うかというと、まぁ、あれもこれもありなんじゃないかって思う。
セックスは生き様でいいじゃないかと。
つまり個体差があると思います。

キャプテンビーフハートの「美は乱調にあり」というすばらしい邦題のついたアルバムが
あるんですが、私はこのタイトルがとても好きです。

SMは確かに歪かもしれない。
別にSMに限らずセックスはある種の感情表現であるのだから、その時々で歪みも
応じるだろう。
逆にセックスしないというのも、一つの歪な感情表現である。
そして、それでその時々で変容していけばいい。
一瞬一瞬の肯定感さえあればいい。

「セックスは乱調による美である」と言ってみたらどうか。
美しくもはかない世界・・・・・・・・・これは完全に私の個人的な嗜好であります(苦笑)