この夏は公私共にバタバタだったのですが、中でも認知症が進んでいる祖母の入院は
いろいろ考えさせられましたね。
祖母と同居していたので、私が窓口になって対応しなきゃいけないことが多かったからですが、
認知症というのはなかなか難しいんですよ。

入院の直接の原因は転倒による腰の圧迫骨折だったのですが、認知症を伴っているためにややこしくなるんです。
本人は怪我をしている自覚がないから動いてしまう。
だから入院当初はベッドの上で拘束されて夜は睡眠導入剤を飲まされるわけです。
だんだんと歩行できるようになってきても加減を知らないから、また転倒してしまうリスクが高いということで
しかるべき施設に入ったほうがいいという結論になって・・・
それはそれで施設入居に伴ってベッドを借りたり、車椅子を借りたり、転倒を予防するための補助器具を付けたりで
そういう諸々も介護度によって受けれるサービス、借りられる金額が変わってきます。

当初祖母は要介護1で、これではベッドとか車椅子とかが高額になってしまうので、2以上にする必要があるということで
再申請を申し込んだのです。
でもね、介護認定で重要視されるのは行動力のほうなんですよ。
足が上がるとか、トイレができるとか、内面(心や頭)に関することは評価されにくい。

ところが今回、かなり歩行もできるようになって、体も元気だからどうかなと思っていたのですが、
調査員の方が「おばぁちゃん、ここはどこかな?」って祖母に尋ねたら、
「ここアメリカか?」って言ったんです(驚)
さすがの調査員も絶句、家なのか外なのかを尋ねたかったらしいのですが、すでに日本じゃなかったわけ(笑)
でもこれが功を奏してか、めでたく?要介護3となりました。ケアマネさんもびっくりして。
祖母もちょっとでも金銭的負担を減らそうと気を使ったのかなぁ・・・
まぁこれでスムーズに福祉サービスを受けれるようになり良かったというかなんというか複雑ですね。