昨今あたりまえのように使用しているギブアンドテイクという言葉を
今更ながら検証してみようと思う。
一般的には何かを与えられたらそのお返しをするみたいに思われているだろうけど、
それってあらゆる人間関係において成り立つことなのか、と。
私の感覚で言うと、このギブアンドテイクを強調される人に限って家庭的に、
プライベートがうまくいってない方が多いように思えるのです。
外の世界ではやはりギブアンドテイクがある程度機能していないとバランスが悪く
なると思います。
ですが家庭内はどうか?
これはどうもギブアンドギブかなというのが私の結論です。

四柱推命学に六親という考え方がありますが、これは自分・両親・祖父祖母・
配偶者・子孫、この自分を含めた六人の親族のことです。
これが自分の中に入り込んでいるという考え方です。
ですから自分と自分以外しか存在しない。
この自分以外の外の人間に対してはギブアンドテイクは有効なんですよ。
ですが六親には、自分が自分に対してテイクを求めるのはおかしいとなるわけです。

これには大学教授でコラムニストでもある内田樹さんが夫婦についてこう語って
います。
「自分の投資に対して相手から等価のリターンを求めると夫婦は潰れる。
 営業マンに彼の努力で成約した取引から得られた利益の全額を要求することを
 許せば会社が潰れるのと同じ原理である」
内田さんは人間社会の本質に触れて語っていると思いますが、正にその通りだと
思うのです。
仕事にしろ家庭にしろ一定の距離感が必要なのです。
その要がギブアンドギブの精神❢❢
ギブアンドテイクで許されるのは気心の知れた親友くらいじゃないでしょうかね。